2020年東京パラリンピックに出場するブラインドサッカー日本代表にコーチとして関わるようになって7ヵ月が経ちました。
そこには学びがたくさんあります。
よく、サッカーでは「見て・感じて・動く」ことが大切だと言いますが、まず「見る」ことができません。なので、その代わりに「見て」の部分は「聞いて」に変えればいいのですが、聞くためにはお互いがもっと発し合うことが大切です。
ふと考えると、私たちも目は見えていますが注意深く観ていないため、「感じて、動く」ことができていないと気づかされました。率先垂範型のリーダーが「背中で示す」などと言いますが、それはメンバーがしっかり観てくれている前提です。そうなると、やはり言葉にして発し合うことも非常に重要だと感じますし、「感じる」ための豊かな感性、「動く」ための強い意志を持った行動力も必要です。
日本サッカーの父と言われるドイツ人の故・デットマール・クラマー氏が残してくれた名言にもつながります。
「物を見るのは目ではなく精神であり、物を聞くのも耳ではなく精神である」
選手たちは精神で物を感じているんだ、と思わされるシーンはたくさんあります。ブラインドサッカーへの応援、よろしくお願いいたします。