今年も、日本サッカー協会S級講習会で10時間ほどの講義・実技を担当しております。S級は国内最上位の指導者ライセンスであると同時に、「Jリーグ監督」の必須ライセンスでもあるため、A級までとは異なり「監督」としての側面を強調しているのが特徴です。
コーチと監督、一体何が違うのでしょうか?コーチはその語源(長距離バス)のとおり、選手個々を成長させることが1つの大きな役割だと思います。いっぽう、監督は英語でManager(マネージャー)、つまりマネジメントする立場だということが分かります。
そうなると、役割の違いは明確です。コーチは選手の成長を手助けし、監督はチームの舵をとるわけです。もっと簡単に言えば、監督には「決断」と「責任」が伴うのです。
次節に向けて選手選考をじっくりと「決断」することもあれば、勝利を引き寄せるために一瞬で選手交代を「決断」することもあります。そして決断に対しては「責任」を負うという過酷なサイクルです。
Jリーグ監督は、選手・クラブ・スポンサー・サポーター・メディアなど、常に大きな重圧下での決断が連続します。その状況に耐えて良い仕事をするコツは、感謝・謙虚さ・信念を持ち合わせていることではないでしょうか。
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