投稿者「staff」のアーカイブ

言葉の大切さ

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「思う」と「考える」、「私は」と「私が」はどう違うのか?という書き出しから始まった、半年ほど前の朝日新聞の記事をふと思い出しました。

この記事は、2008年に亡くなった国語学者、大野晋さんに関する記事で、「言いたいことがぴたりと相手に伝わることが大事、そのためには似たような言葉の違いに敏感でなくてはいけない」とも書かれていました。日々の生活や仕事の中で「言葉は大切だ」という実感があり、なんとなく意識してきましたが、「なんとなく」だった部分が明快になり、これを読みながら、思わず深くうなずきました。
自分の心の中で起こる小さな感情の変化を相手にピタリと届けるのはとても難しいことですが、それが可能にする語彙力があれば、コミュニケーションを億劫だと思うことも減り、対人関係全般が劇的に変化すると思います。
語彙が少ないということは、自分の想いを正確に伝える手段が少ないということ、そこから生まれる誤解を恐れると閉鎖的な行動につながりかねません。
「察する文化」は素晴らしい日本の文化だと思いますが、まずは言いたいことを相手にピタリと届ける言葉の訓練が大事です。豊かな語彙を持ち、事実と主観を区別し、伝えたいことを相手にきちんと届ける力、本当に大切だと思います。日本人の気質・文化・歴史・価値観に合わせたチームワークの在り方を追求していく上でも「日本語」は欠かせません。
大野晋さんの著書「日本語練習帳」(岩波新書、1999年)は200万部の大ベストセラーだそうです。

#日本語 #チームワーク #大野晋 #日本語練習帳

FC今治を訪ねました

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サッカー地域チャンピオンズリーグの熱戦を制し、見事JFL昇格を果たした愛媛県のFC今治を訪ねました。元サッカー日本代表監督である岡田武史氏がオーナーとなったことで注目を浴びているサッカークラブです。また、昇格を果たしたトップチームは監督は、U-17ワールドカップで世界を驚かせた吉武博文氏です。

岡田さんは現在、監督としてではなく経営者としてご尽力されています。クラブ(会社)の発展はもとより、日本サッカー界全体の発展、地域活性化、環境、教育、最終的にはスポーツを通じた国際交流や世界平和まで、壮大なプランを描いて取り組んでおられます。その証拠に、FC今治の運営会社㈱今治.夢スポーツは、企業理念として「物の豊かさより、心の豊かさ」を掲げています。自らの人生に明確なMISSIONを持っている岡田さんの生き方には、多くの人が勇気をもらうことと思います。指定管理者となって環境教育・野外教育にも力を入れており、その拠点となる「しまなみアースランド」もご案内いただきました。

2日間という短い時間でしたが、たくさんの刺激をありがとうございました。

#岡田武史 #吉武博文 #FC今治 #JFL昇格

ADK マネジメントセミナー

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今月はkazepro㈱様(http://www.kazepro.com/hr/)のご仲介で、虎ノ門ヒルズにある広告業界大手㈱ADK様(https://www.adk.jp/)のリーダーシップ開発プログラムを数回にわたって担当させていただきました。個性を尊重する自由な組織風土が印象的な企業です。かなりのボリュームでしたが、そのなかの一部をご紹介いたします。

管理職の皆さんは、当然のように「結果」が求められるので、一定の厳しさをもってメンバーと接することは大切です。が、いっぽうでメンバー間の人間関係も大切にしたうえで、個々のメンタルヘルスなどの視点も持ち合わせていなければなりません。そこで大切になってくるのが、リーダーとしてのマネジメントスキルです。

ゴールまでのプロセスが無数にある「迷路」を想像してみてください。「自分で判断して動け」と言われ、メンバーがそれぞれゴールを目指していると、リーダーのイメージと大きく異なるルートを選択した人はその都度注意を受けてしまいます。つまり、「自分で判断しろ」と言われても、「判断基準」はリーダーの心の中にある状態ですから、リーダーの顔色を窺う、いわば指示待ちからの脱却は難しいと思います。たとえば、「なるべく最短ルートでゴールを目指そう」という判断基準を示せば、メンバー各自が判断しても、リーダーのイメージから大きく外れる人はいなくなるわけです。

判断基準が示されていない中で「自分で判断しろ」と言うのは、「あなたの好みで動いていいよ」ということになってしまいます。きちんと「判断基準」を示すことで、リーダーの意図が反映され、メンバーが自由に動けるようになるはずです。それだけで、リーダーもメンバーもお互いのストレスが減り、仕事の質も高まるはずです。㈱ADKの皆様、ありがとうございました。

#ADK #マネジメント #チームビルディング  #kazepro

神戸!

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11月上旬は西日本をぐるりと周ってきましたが、その最後は神戸でした。以前、この場でも告知いたしましたが、㈲SOULMATE様主催、㈱edu-activators様共催で講演の機会をいただきました。平日昼間の開催にも関わらず、多くの皆様がお仕事のご都合をつけてお越しくださり、本当に、本当にありがとうございました。
冒頭、確認を込めて「この講演で何を持ち帰りたいか?何を解決したいか?」を書き出していただきました。すると、同じ講演に集まる仲間でも求めているものが皆違う、ということがわかりました。実はこれがチームの実態だと思います。職場であれ、スポーツであれ、理念やVISIONに賛同している者同士の集まりであったとしても「求めていること、期待していること」は一人ひとり異なるのです。
この「違い」を見過ごしてしまうと、チームに所属していても「方向性」「満足度」が変わってくると思います。同じ職場のチームであったとしても、「純粋にこの仕事が好きだから」という人もいれば、「福利厚生がしっかりしているから」とか「次へのステップアップとして」という人もいるかもしれません。チームを再構築するに当たって、メンバー間でスタートラインの共有をしてみるのはいかがでしょうか?

#㈲SOULMATE #㈱edu-activators #チームビルディング

S級コーチ養成講習会 中期レポート②

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今年度のS級中期も無事に終了しました。
前回は実技でしたが、最終回は講義で締めくくりました。その内容の一部をご紹介します。
監督は常に「チームのために」という思いから、全体のバランスを重視し、成長を促すための広い視点で物事を見ると思います。「チームの利益を考える」それが監督の仕事です。しかし、選手の立場ではどうでしょう?
どうしても、チーム全体のことではなく、「自分自身の利益を考える」ものです。「なぜ俺は試合に使ってもらえないのか」「俺のことを理解してくれていない」こんな思いの選手もいるはずです。ましてやプロの世界では、選手にとって自分自身が商品ですから、その価値を高めなければ来シーズンのオファーもありません。いくら監督から説明を受けても、簡単に受け入れられるものではありません。
説明すれば納得を得られるわけではないのです。
多くの監督(上司)は、理屈で説明することに力を入れます。もちろんそれは大切です。ただ、マネジメントに必要なのは、説明する力だけでなく「納得感を与える力」だと思います。選手(部下)も、監督の言っていることは正論だ、と理解はしているのですが、感情として「受け入れられない」ことがほとんどなのです。
いかに納得感を与え、やる気を高めるか?外された選手を不満分子にしないため、感情を扱う繊細な仕事が続きます。25-30名の選手をきっちりマネジメントするためには、1人1人へ「観察と心配り」、人を惹きつける「魅力と言動」が大切だと思います。

#S級 #チームビルディング #マネジメント

講演のご案内

この度、㈲SOULMATE様主催で、11/8(火)13時~兵庫県神戸市にて講演の機会をいただきました。また、共催として㈱edu-activators様のご協力も賜りました。
平日昼間の開催ですので、お越しいただける方は限られてしまうかもしれませんが、関西の皆様とお会いできることを、心から楽しみにしております。
https://www.facebook.com/events/1598463830450224/

#スポーツ #ビジネス #チームビルディング #講演 #神戸市

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S級コーチ養成講習会 中期レポート①

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前回の投稿から間隔が空いてしまいましたが、S級中期のレポートです。
前期は講義形式で進めてきましたが、今回は実技を通してチームを発展させていくイメージをお伝えすることがテーマです。
チームとは、お互いに(良くも悪くも)影響を与え合う宿命の関係である、ということを実感していただき、そのうえで実技を通してチームづくりに欠かせない約束事を積み重ねていきました。
何度か難しい壁にぶつかるシーンがありましたが、そのたびにこちらから1つ1つ約束事を提示していきます。その約束事を意識して取り組むと、自然とチームの力が引き出され、壁を乗り越えていくことができるように構成しました。
将来Jリーグの監督として活躍する皆さんですから、実技でも全員で素晴らしいチームワークを表現し、最終的には驚くほどの達成感に包まれました。
チームが真に発展していくためには、様々な困難からヒントを得て、「学習する組織」になることが大切だと改めて実感しました。

#S級 #チームビルディング

勝つ組織  書籍紹介2

カバー

重要≠偉い

私はよく、「チームは1つの生命体」だと口にします。生命体ですので、人の身体に例えることも可能です。

チームの中心人物のことをしばしば「心臓」「頭脳」などと呼びますが、そう呼ばれる彼らは「偉い」のでしょうか?決してそんなことはありません。心臓1つを取り出しても、人間としての機能は全く果たせません。つまり、「重要」ではありますが、「偉い」わけではないのです。周囲の臓器や部位と調和してこそ、初めて存在価値が高まるのです。

同じような例をもう1つ。自分の身体で、耳と鼻、どちらが優秀かと張り合うことはないと思います。そんなことがナンセンスだということは誰でもわかります。なぜなら、機能や役割が全く違うからです。どちらも大切なのです。組織にいると、どうしても役割の違いを忘れてしまい、1つの物差しで比較・評価をしたり、張り合ったりしてしまいがちです。
自分と「違う」特徴をもつ仲間を認め、興味を持ち、感謝することから良好なコミュニケーションが始まります。特徴の違う者同士が目標に向かって高度な依存関係(調和)を構築できたとき、素晴らしいパワーを発揮します。(第1章 SUMMERYより

#る勝つ組織 #ビジネス #チームビルディング #スポーツ #コミュニケーション #チームワーク

コンサドーレ札幌の指導に行ってきました

札幌 河合選手神田選手札幌 監督

天皇杯の関係でリーグ戦が中断する8月末、J2優勝&J1昇格に向けて首位をひた走るコンサドーレ札幌の指導のため、北海道に行ってきました。台風10号の接近により、羽田を発つことも危ぶまれましたが、無事に仕事を終え、戻ってくることができました。
宮の沢の練習場は素晴らしい景観で、トレーニングも驚くほど雰囲気が良く、選手・スタッフ全員が躍動していました。私の仕事は、首位独走になりつつある中で残り12節をいかに闘うか、より厳しくなる研究・対策をどう乗り越えるかを選手とともに考え、意識統一していくことでした。ぜひ、納得のいくシーズンを送ってほしいと思います。

写真は四方田監督、マリノスで同じ時間を過ごしたチーム最年長38歳の河合竜二選手、若手有望株の神田夢実選手です。

#Jリーグ #コンサドーレ札幌 #四方田監督 #河合竜二選手 #神田夢実選手

企業研修等の活動報告

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8月下旬、いくつかの研修を担当させていただきましたので、簡単にご報告いたします。
1つ目は、関西電力労働組合様の研修についてです。
入社5年目以内の方々が対象でした。どうしても受け身になりがちな研修ですが、いかに楽しく、そして納得感を高められるか、と考え抜いて準備をしました。「大きな組織を若手から動かすのは無理」と諦めてしまわず、「すぐにでもアクションを起こしたい」という気持ちになっていただけていたら最高です。

2つ目は、相模すぎのこ幼稚園様の研修をご紹介します。昨年に引き続き、今年もお声かけいただき、ありがとうございました。
先生方を取り巻く人間関係(子ども、職員同士、保護者)をうまく融合させ、チームの力を最大化していく方法、コミュニケーションを円滑にする方法について、皆さんと一緒に考えていきました。園舎も先生方も素敵な幼稚園です。

#関西電力 #相模すぎのこ幼稚園 #チームビルディング #研修